「痛みが苦手」なことで歯科の受診をためらわれている患者さまを、一人でも多く救いたい。そこで、なるべく痛みを感じさせない、痛みの少ない治療に取り組んでいます。治療中の痛みを軽減するためには麻酔をかけますが、そもそもこの麻酔注射自体が痛いと言われる方も少なくありません。そこで注射の打ち方に工夫をしています。
まず麻酔注射の前には、歯ぐきに塗るタイプの麻酔を使用。歯ぐきにあらかじめ麻酔をかけておくことで、注射を打った時の痛みを軽減できます。また注射針は細ければ細いほど刺す時の刺激を減らせるため、日本で入手できるものの中で最も細い針を採用しています。
そして麻酔液は、少しずつ時間をかけてゆっくりと注入。少量ずつ注入すれば、痛みを感じにくくなるためです。手動で注入速度を調節するテクニックには、積み重ねてきた経験が大きく影響します。当院院長には17年以上(※)の経験がありますので、痛みを感じにくい速度で麻酔液の注入が可能です。
※2020年現在
さらに治療中にも、痛みをなるべく感じさせないよう配慮しています。
例えば麻酔が必要ない程度の小さな虫歯でも、神経に近い部分を削る際にはしみたり痛みが出やすくなったりするものです。そのような場合、当院では先端が丸いバー(歯を削る器具)を使用。なるべく神経に刺激を与えないよう丁寧に削ります。
先端が尖っているバーの方が速く歯を削れますが、「患者さまに痛みを与えないこと」を優先し、時間はかかっても先端の丸いバーを使用しているのです。
歯は削れば削るほどもろくなり、虫歯が再発しやすくなります。患者さまの歯を長持ちさせるには、なるべく歯を削らない方が良いのです。そのため当院では、虫歯に侵されていない健康な組織をなるべく削らず、虫歯の部分だけを削る「MI治療(ミニマルインターベンション)」に取り組んでいます。
奥歯など、直接目で見ることが難しい部分には歯科用のミラーを駆使し、しっかりと確認しながら丁寧に削ることを心がけています。
虫歯に侵された部分だけを識別できるお薬「う蝕検知液」を使用し、虫歯部分を明確化してから歯を削るため、誤って健康な組織を削りすぎることがありません。
虫歯を削った部分には、健康な組織を削る量が少なくて済む「コンポジットレジン(歯科用のプラスチック)」を詰めて修復する治療を行います。レジンは白い素材であり、お口の中で目立たない上に金属アレルギーの心配もありません。
一般的に歯を削る際には高速回転するドリルを使用しますが、私どもでは削り過ぎを防ぐため「5倍速コントラ」という器具を使用しています。なぜならドリルは素早く削れることで時間短縮にはなるものの、一瞬で大量に歯を削り、健康な組織まで削り過ぎてしまう危険性があるからです。それに対し5倍速コントラは通常のドリルに比べて低速回転であり、少しずつ削ることが可能です。
患者さまの歯を少しでも長持ちさせられるよう、こうした工夫によりなるべく削らない治療に取り組んでいます。
歯の神経(歯髄)を取ってしまうと、歯は栄養分が行きわたらなくなってもろくなり、折れたり欠けたりするリスクが高まります。そこで当院は患者さまの歯をできるだけ長持ちさせたいと考え、できるだけ削らない、できるだけ神経を取らない虫歯治療を行っています。
痛みなどの症状が出ていない小さな虫歯の場合、「本当に削る必要があるか」を見極めています。小さな虫歯を削り治療を行うことで、歯と歯の詰め物の境目に段差ができてしまいそこから再び虫歯になってしまう可能性があるため、当院では治療が本当に必要かをしっかり見極め、患者さまとも相談しながら経過観察を行っています。
神経を取ってしまうと、歯がもろくなるだけでなくその後の治療が大がかりになり、治療にかかる時間や来院回数も増加します。もちろん治療費もかさむでしょう。その点歯の神経を残せれば、結果的に時間や金銭的な負担も軽減できます。
なるべく患者さまの身体的・経済的負担がない治療をご提供したいと考え、できるだけ削らない、できるだけ神経を取らずに済む治療法を選択しているのです。
歯を少しでも長持ちさせるため、そして虫歯を作らせない・進行させないために、当院では「フッ素」の塗布をオススメしています。
フッ素は歯を強くして虫歯にかかりにくくする効果があり、歯の表面に塗ることで虫歯予防に効果を発揮するお薬です。お子さまに行うことが多い処置ですが、私どもでは年齢を問わず虫歯にかかりやすい方に対し、積極的にご提案しています。
検査器具やレントゲンで、虫歯の進行度合いを調べます。
虫歯がどんな状態なのかをご説明し、治療計画をご案内します。
虫歯の病巣を取り除きます。歯の神経まで虫歯が達している場合は、神経の治療も行います。
虫歯の進行度合いや大きさに応じて、詰め物や被せ物を装着します。
虫歯を再発させないために、定期検診や歯のクリーニングを受けることをおすすめします。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
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午前 | ○ | ○ | × | ○ | ○ | ○ | × |
午後 | ○ | ○ | × | ○ | ○ | ○ | × |
午前:9:00~13:00
午後:14:00~18:00
休診日:水曜・日曜・祝日